ASHITA(葦田)

是日本人. 喜欢凹凸世界和罗小黑战记. ※CP傾向不明显,都吃.
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【瑞金】学paro小说(日语)

※日语小说

甜的


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 初めての友達。親友。家族みたいな奴。金は格瑞のことを、様々な言い方で表す。そして、
「俺、格瑞のこと好きだよ」
屈託のない笑顔で笑う。
「そうか」
格瑞は決して、俺も、とは言わない。まるで感情などないかのように、短く返すだけだ。
「へへっ」
金もそれでいいと言わんばかりに格瑞の顔を見上げ、また笑う。

 ずっとそんな調子だった。
 これからもずっとそうだろうと、格瑞は思っていた。

 「俺、格瑞のこと好きだよ」
高校に入学しても変わらず、金は格瑞にそう言った。
「そうか」
いつも通りに返したところで、金の足が止まったことに気付いて格瑞は振り返った。
「好きだよ。本当に」
「……? ああ」
少し吊り気味の青い目が、いつになく真剣に格瑞を見ていた。
「格瑞は親友だし、家族だし、すごく大事なんだ」
いつになく歯切れの悪い様子に、何が言いたいのだろうかと、格瑞はしばし続きを待った。
すると、
「だけど、……」
リュックサックの肩紐をぎゅっと握り、金は俯いた。
「金?」
「だけど、それだけじゃないんだ。……さっきのは、そういう好きじゃなくて……」
うろうろと、言葉を探すように目を泳がせる。
「ううー、何て言ったらいいんだろ。ええっと……」
帽子を取ってグシャグシャと頭を掻いた後、被り直して格瑞の目を見据えた。
「こ、恋人になってほしいっていうか! そういう好き、なんだけど!」
「…………は?」
格瑞が言葉の意味を理解する前に、金はどん、と強めに抱きついてきた。普段なら顔を掴んで拒否しているところだが、
「……ダメかな」
照れと不安を混ぜ、少し赤くなった顔で真っ直ぐに見つめられると、
「……わかった」
それを拒絶することは、格瑞にはできなかった。


 いざ告白を受け入れたところで、金の様子は変わらなかった。元々スキンシップは多い方だ。肩を組むのはもちろん、両腕を広げて抱き付きに駆け寄ってくる、盾にして陰に隠れる、そして格瑞はそれを拒んだり拒まなかったりする。恋人になることを了承したものの、今までと何も変わらないことに、格瑞は安堵していた。
「格瑞! 帰ろう」
隣に並んで帰るのも、ファストフード店に寄り道をするのも、そのままどちらかの家に帰るのも、いつものことだ。
 「ねえ、格瑞」
格瑞の部屋で適当に隣に座り、相手のゲーム画面を覗き込んだりしながらだらだらしていると、不意に金が訊ねた。
「格瑞は、俺のこと好き?」
急に何を、と振り向くと、その顔はまた、不安そうな真剣な顔だった。
「……多分、俺と同じ気持ちじゃないだろ?」
「それを聞いて、どうするんだ」
胸の内側がざわざわと騒ぎ出し、それでも平静を装って聞き返した。
「もしもさ、格瑞がちょっとでも俺と同じ気持ちがあるなら」

「……き、キスしたい」

 金は、格瑞が驚くと目を見開くことを知っていた。
「あの、その、やり方とかわかんないし、アレなんだけど!」
引かれた、と半ば涙目になりながら、金はあわあわと無意味に手を動かす。
 一方の格瑞は、静かに混乱していた。
 キスしたいと言ったか。自分と?何故。何故って、それは金が自分を"そういう風に"見ているからだろう。
 いや、恋人としてと言ったのだから、告白してきた時から金にはその気があったはずだ。自分が認めたくなかっただけで。
「ご、ごめん。やっぱりいい!」
ぐるぐると渦巻く感情を整理できずに格瑞が固まっていると、金は俯いて顔を背けた。
「金」
「うう……」
格瑞は、幼馴染の尖った先まで赤くなった耳を見て、本当にそういう意味で好きだと言っていたのかと、ようやく改めて理解した。
「金」
小さくなっている肩を掴んで、無理やりこちらを向かせた。金は何も考えていないように見えて、格瑞の嫌がることはしない。何度でも抱き付いてくるのは格瑞が嫌がっていないことを知っているからだ。本気で拒めば手を出してくることはないだろうし、格瑞がやっぱりそういう風には見られないと言えば、今まで通りの関係に戻るだろう。
 しかし。
「してもいい」
「へ? えぇ?!」
一瞬ぽかんと呆けたように緩み、それから大きく目を見開いて、三軒隣まで聞こえそうな大きな声を出した。
「いや、でも、えっ? 俺は嬉しいけど、格瑞は」
何を今になって遠慮しているのだろう。怖気付くなら初めから言うんじゃない。格瑞はそんな気持ちを込めて、ぱくぱくと魚のように開閉する口に噛み付いた。
「これで満足か」
「ぅん」
すぐに開放してやったが、金は完全に茹で上がり、小さく頷くだけだった。
 格瑞は開き直る。おそらく同じ感情にはなれないが、金が望むなら、望む通りの答えを返すだけだ。
「やっぱりもう一回! 不意打ちじゃない奴……!」
「はぁ……」
仕方なく、格瑞はもう一度ゆっくり顔を近づけてやる。と、顔が近づくにつれて金の肩が強張り、唾を呑んだのがわかった。自分からしたいと言ったくせに緊張しすぎではないだろうかと、段々おかしくなってくる。熱い息を感じる口元に丁寧に唇を合わせると、びくっと肩を震わせた。逃げるように顎を引くものだから、頭に手を添えて引き寄せた。

 途端に金は動かなくなった。あまりにも静か過ぎるのを不審に思い顔を上げると、
「…………」
今にも泣きそうな顔で、へにゃ、と笑って格瑞を見上げた。
「何だその顔」
「え? 俺どんな顔してる?」
ぺたぺたと自分の顔を触り、
「へへっ」
破顔した表情を見た瞬間、格瑞は胸の奥にじりじりと焦がれる感覚を知った。

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